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今年も使用していたので動作に問題はないと思います。また衝撃など加えずに大切に使っていたので目立った大きな傷はないと思っています。ただ前面パネルを止めているネジの部分のプラスチック（写真参照）が割れていますが、他のMT-32でも同様の症状があるようなので製造上（あるいは設計上）の問題かと思っています。

　ROLAND MT-32 はGM音源に統一される前の機種ですのでちょっとクセがあります。電源投入時の初期状態ではMIDIチャンネル１はどのパートにもつながっていないので、MIDIキーボードをMIDIケーブルでつないでも音が出ません（通常のMIDIキーボードは初期状態ではMIDIチャンネル１にデータを送るようになっていると思います）。そのためMT-32が壊れて音が出ないと思ってしまいがちですが、キーボード側で出力チャンネルを変えてMIDIチャンネル２以降で出力するか、MT-32を操作してMIDIチャンネル１でデータを受けるようにする必要があります。
　MT-32でのチャンネル変更操作方法はマニュアルの14ページにあります。「マスターボリューム・ボタンを押しながらパート・ボタン５を押した後、パート・ボタン１を押す」という操作になります。MT-32の初期状態ではチャンネル２～９（リズムパートは10）でデータを受け、この操作をするとチャンネル１～８（リズムパートの10は変わらず）でデータを受けるようになります。（MT-32のマニュアルはROLANDのウェブサイトにPDFファイルがアップされています）

　ＰＣなどから複数のチャンネルを使うデータを送信したら音は出るのでMT-32が壊れていると思われないかも知れませんが、電源投入時の初期状態ではチャンネル１に送られたデータは鳴りません。故障ではないことをご承知おき下さい。ＰＣ側でチャンネル１に送り出すデータを別のチャンネルに設定するか、MT-32に電源を入れるたびに上記の操作をMT-32側で行えば全ての音が出せるはずです。

MIDIケーブルが必要でしたら２本は同梱できます。
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